タンポポ調査(3) タンポポの種類の見分け方
三重県で発見された9種類のタンポポの見分け方を簡単に書いておきます。実は中間的な形をしたものが多くて、区別が難しいことも多いのです。
まず外来種、外来種の花色は黄色で、総苞外片はそっくり返って下向きです。花の状態では外来種2種の区別はつきません。ところがタネ(果実)の色が違います。外来種はセイヨウタンポポとアカミタンポポとがあります。名前の通りで、アカミの果実の色は赤い色、セイヨウの色は茶褐色です。
白いタンポポは2種類あります。白花タンポポはやや全体が太くて、外片の状態は1と2の間ぐらい、角状突起がはっきり見られます。もう一つのキビシロタンポポは、外片は1で、角状突起もほぼ見られません。
在来種で黄色のものはなかなか厄介です。でもクイズか宝探しのように探して見てください。本当のところは見慣れないと難しいです。
在来黄色二倍体(花粉均一)
総苞外片は総苞の1/2以内、角状突起は1mm以下、頭花はやや細い → カンサイタンポポ
総苞外片は総苞の1/2~2/3、角状突起あり、1~3mm、頭花はやや太い → セイタカタンポポ
総苞外片は総苞の2/3以上で細長い、角状突起は2~6mm → トウカイタンポポ
在来黄色倍数体(花粉バラバラ)
総苞外片は圧着かやや開出しやや細長い、総苞は15mm~20mm、角状突起は1㎜以下 → ヤマザトタンポポ
総苞外片は圧着かやや開出し、幅広い、先端はこぶ状、総苞は15mm程度、総苞外片は中央部が隆起、下部膨らむ、典型的なものの葉は櫛状 → クシバタンポポ
(以下の写真はタンポポ調査西日本2015のHPより)
カンサイタンポポ
セイヨウタンポポ
シロバナタンポポ
アカミタンポポ
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